ハンバーガーショップのナプキンにボールペンで描いた落書きから生まれたといういい話があるらしい「10代の突然変異した忍者亀（直訳）」こと、ミュータントタートルズ！
はんぱでないキャラクター数とサブシリーズをかかえた彼ら、どう紹介したらいいのか悩みましたよ！

まあ、写真をながめながらぼくの話を聞いとくれ。
タートルズとぼくの出会いはイベントで見かけた輸入コミック。戦場で敵をバンバン撃ち殺す見分けのつかねえ４匹の亀というビジュアルは衝撃だったものの、アメコミに数あるイロモノのひとつとしてぼくの頭にカテゴライズされたっきりでしたのよ。

そんな彼らがファミコンソフトでぼくの前に登場！タイトルは「激亀忍者伝」！「やっぱイロモノか！」という認識をより強固にするには充分すぎる、発売元コナミのネーミングセンスよ！で、当然パス(笑)　そんなゲームに払うカネなんざこちとら持ち合わせちゃいねえんだよッ、てなもんですな。パッケージのイラストはかわいいんですけど、パッケージで買うとヒドイ目にあうというのはすでに学習ずみだったわけでね(笑)。

そのイロモノが、ついに映画化です！実写・着ぐるみアクションと聞けばぜひ観たい！観に行かないわけがない！！いさんで映画館へ出かけたところ…、

「長いわっ！」あ、ごめんなさい。かようにタートルズはぼくの人生に張れる限りの伏線を張って登場あそばしたわけですが、けっきょく何よりマイハートわしづかみにしたのは変形玩具の登場なのよね。

というわけで、テレビ東京でのアニメ放映開始に合わせタカラが輸入販売した、第一弾ラインナップ「ミュータントシリーズ（MUTATIONS）」から「ミュータントラファエロ」と「ミュータントトッカ」をご紹介。

生ものです。変形です。やっぱりイロモノです(笑)
トランスフォーマーで、人間がプロテクターを着た存在である「ヘッドマスタージュニア」の足があらぬ方向へ曲がっただけで背筋がゾクゾクしたものでしたが、彼らにいたってはもう骨格も何もあったもんではありませんね！しかも変形前後とも生ものですから「ビーストウォーズ」のように「や、こいつらもともとロボットだし」という逃げ道すらふさがれてます。おそるべし、アメリカの人。

と、まあそんなおおらかなコンセプトに反して変形ギミックは意外に繊細で、特にトッカが腕を甲羅の中にしまう際、左の拳を右の平手で包むように収納する絶妙のクリアランスがエレガンスを感じさすよ！

このおもちゃで特筆すべきは、小サイズのミュータントラファエロをただ大きくしただけってのに尽きますね！日本人の感性だったら大きくなったぶん小サイズにもりこめなかったギミックなどを付加して差別化を図るとこでしょ？ってゆーか実は、小サイズの方にはあった武器の変形がオミットされてて、減らしてどうする!?

とはいえ、これだけ大きいおもちゃがガバッと開いて変形する様はワクワクしますね！人間形態での足を亀の前足に変形させたがため生じるフリーキーさも倍増で有無を言わしません！

10インチの「Ｘ−ＭＥＮ」もそうなんだけど、海の向こうでは「ただ大きくしただけ」の商品が多いよね！あの「スポーン」ですら、大きいサイズのフィギュアは小サイズのを「大きくしただけ」だし。小サイズのフィギュアの原型を製作する際に副産物として発生する「大きいの」を利用するのはいいとして、そのままではあまりにスカスカすぎるんでないの？というのは、「STD超合金とＤＸ超合金」の国で育ったぼくらの感性なのカナー？

さて、Playmatesとタカラの関わり合いについてはよく知らないんですが、このかっちりしたデザインや設計は日本側にイニシアチブがあったことを想像させます（身近な例でいえばゴリラコンボイとライオコンボイの差、とでもいうかね）。これはごく普通のタートルズがウルヴァリンに激似のスーパータートルズに変形してしまうおもちゃ。っていうかもはや亀じゃないぞ、これ。

末期には翼を背負った全身銀色のタートルセイントも登場して、こっちはさながら獣神サンダーライガーの様相を呈し、輝光タートルズ、ウルトラタートルズへと恐竜的進化をとげるきっかけとなったのでした。今でもザらスのワゴンで見かけるネ！(笑)

こいつらは「ビーストウォーズ」の亀ロボ・スナッパーの頭を自作のタートルズヘッドに交換して塗装したもので、1997年の「ボットコン・ジャパン」での改造コンテストにも出品しましたが、うかうかしてるとフィギュア王のパチモンコーナーに載せられてしまいそうですね！

変形玩具好きにとってはたまらない「マシンミュータント」は、いずれ改めてご紹介しますね！