タイガーマスク

from タイガーマスク
企画・製作　海洋堂／発売　XEBEC／販売　レッズ　 1998

正直言って迷いました彼を獣人と分類していいものかと。ま、虎頭のレスラーの姿をとった変身ヒーローだからね、ってなことで自分を納得させてご紹介。海洋堂の「タイガーマスク・バイオレンス・アクションフィギュア　黄色い悪魔　タイガーマスク（どうやらこれが正式名称らしいぞ）」です。

ぼくは原作やアニメのタイガーマスクの世代じゃないので、テレビでよくある「なつかしのアニメ特集（あの、ゲストがパトラッシュで泣く特番）」で見た断片的な映像だとか、アニメ誌で知った上っ面をなでるような情報しか持ってないのよ。だからきっとこの人形につめられた制作者の「タイガーマスクへの思い入れ」なんて知る由もないのが悲しいところ。もっとも制作者だってぼくみたいな歳のユーザなんてハナから相手にしちゃいないんだろうけども。

だからいかんせん「タイガーマスクとしてどうか」というより「ひとつのアクションフィギュアとしてどうよ？」って見方になっちゃうわけですが、や、いいんじゃないでしょうか。顔もシャープにできてるし、プロポーションや筋肉表現もうまくアニメの絵と立体とのバランスがとれてますもん。さすがときメモフィギュアの海洋堂。適度に入れられた汚し塗装も上品にまとまってるし、塩ビムクに起因する重量感も手になじみますが、

まあまとまりすぎって気もせんでもないすね。
フィギュアがはやりだしてから日本でも洋ものフィギュアに擬態したブリスターパッケージのおもちゃが続々登場したんだけど、どれもパッケージにかっちりおさまっちゃって例えばスポーンに見られるよな「無理やりつめこんでます！」みたいな外向きの力を感じる商品が少ないっていうかね～。
このタイガーマスクもパッケージを無難にまとめようとしたのかアピール度の高いチャンピオンベルト、ゴング、栓抜き（あ、写真忘れた）といった付属品がラベルの下に隠れちゃうレイアウトになっててうわもったいないと地団駄踏みたくなるのでした。

わ、説教くさくなったですか(^^;)　っていうか全体的にテンション低いのはタイガーへの思い入れのなさなのかなあ。ファンのみなさま、ごめんなさい。このフィギュアもポーズがつけらんなかったり付属品が持てなかったりといった欠点もあるんだけどそのへんはでっかいＨＧガシャポンと思えばホラ、納得。

ところでテレビランド（休刊）で連載されてた「タイガーマスクII世」のまんがに、幻覚に陥ったタイガーが割った酒ビンで自分の太ももを突き刺し目を覚まさせるというシーンがあって、子供心にドキドキしたものでした（いろんな意味で）。もしこのフィギュアシリーズでII世が発売されて、割れた酒ビンでもついてた日にゃあ、ねえ！（たぶん出ない）