狼鬼

実はあまりピンときてなかったガオレンジャーすが、この敵キャラクター狼鬼（ロウキ）登場以降は物語に芯が入ったようでけっこう欠かさず見ています。
じっさい狼鬼はなかなかの人気キャラクターだそうで、それに応えるように戦隊初のスタンダードサイズソフビ「戦隊ヒーローシリーズ」に、ガオレッドとともにラインナップされました。

犬用のマズルか拘束具のような仮面がフェティッシュですね。いまのソフビだけあって造形は保証ずみ、ただ顔（マユのあたり）はちょっと似てない気がしますが。三日月剣が付属。

今回は腕の中に、どの家庭にも転がってるビニールびきの針金をよじって仕込んでみました。ヒジが曲がるだけでポーズにすこし表情が出ます、ＰＬ法施行以来やわらかくなったソフビも捨てたもんじゃないね。

そして狼鬼の駆る邪（よこしま）なる王・ガオハンターはカクレンジャー以来７年ぶりの獣顔ロボ。シンプルな線で構成された顔が、ジェットガルーダのようなロボではない、パワーアニマル独特の魅力になっています。左腕にもオオカミの顔があって、ちょっとくどいと思うけど。

胸のミカヅキブーメランは左のオオカミにくわえさせることもできます。右手のサメと相まってなんかピッケルシャーク…と思ったり。

必殺技のビーストハリケーンは胸を起こすと頭が後ろに倒れてしまうため、残念ながら完全再現はできません。またリゲーターブレードも背中に固定できないなど（乗せることはできる）戦隊ロボには珍しく劇中の活躍と齟齬がありますが、価格がひかえめなのでその影響かしら。ぃやホントにお得感あるんですけどね。

とはいえ、簡単な手順でダイナミックに姿が変わる戦隊ロボならではの変形は健在。ガオキングのちまちました変形にイライラしてた向きには（って自分のことだが）おすすめのおもちゃです。

リゲーターブレードと三日月剣はちょっと似せてあるのがうれしい。

ガオハンターを構成するパワーアニマル。上からガオハンマーヘッド、ガオリゲーター、ガオウルフ。

ガオタイガーの流用かヨと発売前からおもちゃファンを萎えさせてたガオウルフですが実はモールドがまったく違い、金型的にはほとんど別もの。それならもっと形を変えてしまえば---とは思うんすが、戦隊ヒーローのスーツのような統一フォーマットをパワーアニマルに応用したと解釈すればこれもアリ…いや、むしろこれが正しい姿の気がしてきた！いいよ、コレ！

戦隊の敵キャラクターがヒーローとおなじ比重で商品化されるのもちょっと珍しいので（ミニソフビがせいぜいでしたし）、いちどお手にとってみてはいかがでしょうか。なんか、早めに買っといたほうがいい気がするし。（笑）