ファブュランド

レゴの動物キャラクターシリーズ「ファブュランド」シリーズから、ふたつ紹介。これがお店に並んでた1985年ごろは、ぼくがだんだん宇宙シリーズのデザインについてけなくなり（笑）レゴから足を洗いつつあった時期で、これの存在は最近まで知りませんでした。不覚。

下のネズミのかわいらしさなんか暴力的、だって瞳のハイライトがふたつも入ってるんすよ。デュプロの人形にすらないハイライトが。（笑）

上はファビュランド空港。カラスのパイロットと、ネズミの従業員２名つき。かなり大型の建物なんですが正面からの写真なんで書き割りみたいですね。

ファビュランドの説明書は組み立ての過程がひとつのお話として描かれてるのが特徴で、
例えば空港なら、ネズミがせっせと管制塔を組みあげるとカラスがやってきて、ひとりで飛行機を組み立てて飛んでいってしまう。その飛行機が空港へ戻るとネズミが建物を違う形に組み替えて待っている…といったかんじ。
ファビュランドは本家レゴシステムより下の年齢層向けなので、ブロックでのあそびかたをさりげなく提案してるんでしょう。

そういえばレゴシステムの説明書って、いろんな国で売る必要からでもあるんでしょうが、文字がいっさい省かれてたのがカッコよく感じられたものです。格上の雰囲気。

これは風車の家。付属するのは働き者のウマ・ハリーと、きれい好きのネズミ・マーシャ。

人形ごとに性格づけがされてるのもポイントで、個性を廃したレゴフィグ（最近はそうでもないけど）がダイアクロンだとしたらファビュランドはミクロマンですか。これも、あそびながらお話を作りやすいようにする工夫なんでしょうね。
ちなみにこの人形、首がボールジョイントなのでポーズしだいで表情も出せるのが楽しい。

ちょっと残念なのはレゴシステムとは互換性のないスケールなんで、街や宇宙シリーズと組み合わせてあそべないこと。人形のサイズからして「シルバニアファミリー」の対抗馬だったフシもありますが（笑）、あまり定着しなかったのか１～２年で姿を消してしまったようです。

カタログを見るとブルドックの警官や金持ちのライオンなど、そそる面子がいっぱいなんで、また見つけてみたいなあ。