エトレンジャーロボ

まずはなにも言わずに写真を見てください。そうとう変でしょ？

これは知人が韓国に出張へ行ったとき買ってきてくださったおもちゃです。体の各所にへばりついた生首に見覚えがありますね？そう、数年前にＮＨＫ衛星第２チャンネルで放送されていたアニメ「十二戦支　爆裂エトレンジャー」のキャラクターたちです。どうしたことでしょう。

本体同様にイっちゃってるイラストが大描きされたパッケージを見ると、読めやしないハングルに混じって「ＴＶ」というアルファベットが見受けられます。どうやらエトレンジャーは韓国でテレビ放送されており、そのキャラクター商品のひとつがこれということなんでしょう。日本では未発売ですからエトレンジャーファン（いるのか？）には垂涎の的ですね！こんなロボはエトレンジャーには登場しませんでしたが。

右は、おまけについてきたキャラクター表。上のロボと見比べてみてください。ヘビがどこについているかわかりますか？（答えはいちばん下）

合体前の各形態。お祭りムード横溢です。韓国のお祭りってまったく知らないのですが、こんなおみこしが練り歩いているのでは…という想像をかき立ててくれますね。ところで十二支という風習は韓国にもあるんでしょうか？

合体後の頭部であるネズミの頭には、上の写真のキリンのほかにウシ、イヌ、タツ、サル、イノシシの生首をかぶせることが可能です。ヘッドチェンジってやつです。

ところで左のはどう見てもトラっていうよりライオンです。これで良しとしてしまうセンスがわかりません。ってゆーか、そもそも生首をつけてしまうこのセンスがわかりませんね。わかりませんが楽しいので、やっぱり良しということにしてしまいましょう。

さて、みなさんもうお気づきでしょうが、このロボは日本の戦隊シリーズ「超力戦隊オーレンジャー」のオーレンジャーロボを一部改造したものです。パーツの噛み合わせが悪かったりするので、オーレンジャーロボから型をとったいわゆる海賊品なんではないかという気もしてきますが、真相はいかに？それはともかくオーレンジャーロボとの互換性はバッチリで、パーツを交換したりサポートロボのレッドパンチャーと合体させたり、キングピラミッダーに搭載することも可能。まさに日韓共催って感じ。

さて、ヘビさがしクイズの答え。実は剣にへばりついていました。カッコい～！

ってなわけでまとめに入りますが。韓国トイには質の安定したおもちゃに慣らされてしまったぼくらを刺激するなにかがあります。これからも驚かせてほしいものです！

念のため言っておきますが、韓国にも（日本の影響を受けているとはいえ）すぐれたデザイン、ギミックをもったオリジナルのおもちゃが年々、増加しています。これからのおもちゃシーンは韓国が勝利のカギをにぎっているのかも！いや、にぎっていますとも！

韓国に限らず、これらうさんくさいアジアのおもちゃをさらに知りたい方は「いんちきおもちゃギャラリー」をのぞいてみるべしよ。